縦すべり出し窓を選んで後悔?メリット・デメリットを理解して適切な配置をしよう!

縦すべり出し窓

縦すべり出し窓とは?

縦すべり出し窓は、窓枠の縦軸を中心に外側へ開く仕組みの窓です。
窓の取手やハンドルを回して開閉することで、窓枠の上下にある溝に沿って、窓全体がスライドして開閉します。
狭いスペースにも設置しやすく、デザイン性が高いことが特徴です。
外壁を伝う風を取り込みやすい構造で、開く角度を調整することで通風量をコントロールできます。
また、高気密・高断熱住宅にも対応した商品も多く、性能面にも優れています。
縦軸を回転軸とする縦すべり出し窓に対し、水平方向に開くものは横すべり出し窓と呼ばれます。

縦すべり出し窓

縦すべり出し窓のメリット

効率的な通風

縦すべり出し窓は、室内に多くの風を取り込む構造になっています。
窓を外側に開くことで、住宅と住宅の間を通り抜ける風を効率よくキャッチしやすくなり、引き違い窓に比べて通風量が10〜22倍も確保できるという実験結果があります。
これにより、効果的な換気が可能となり、特に夏場の湿気が多い季節やバスルーム、トイレ、キッチンなど、積極的に換気をしたい場所に最適です。

狭いスペースに対応

縦すべり出し窓は、窓枠の縦の軸を中心に外側に向かって開くため、室内スペースを有効に活用することができます。
家具や装飾品を窓の近くに配置しても邪魔になりにくく、限られたスペースや狭い場所でも設置が容易で、お部屋のレイアウトを自由に計画することが可能です。
とくにキッチンやバスルームなどの狭くなりやすい場所に適しており、省スペース性に優れているため、他の窓に比べてコストパフォーマンスが高く、効率的に空間を利用できる設計となっています。

開閉が簡単

縦すべり出し窓は、ハンドル操作でスムーズに開閉できます。
特に上下の溝に沿ってスライドする設計のため、力を入れずに動かせるので高齢者や子どもにも扱いやすい利点があります。
また、窓の開く角度を変えることができるため、通風量を調整する際も便利です。
日常生活で使いやすさを重視したいご家庭には、非常に適した窓といえます。

気密性が高い

縦すべり出し窓は、気密性が高く、室内の快適性を向上させる設計が特徴です。
窓を閉めるとしっかりと窓枠に密着し、隙間風や外部の騒音を効果的に遮断します。
この高い気密性によって冷暖房効率が向上し、エネルギー消費を抑えられるため、光熱費の削減にもつながります。
また、防塵効果も期待でき、室内を清潔に保ちやすく快適で省エネな住宅環境が実現します。

メンテナンス性が高い

縦すべり出し窓は、メンテナンスがしやすい窓です。
窓枠の上下にある溝に沿ってスライドする構造になっているため、窓を全開にすると両側に隙間ができ、内側からでも外側のガラスや窓枠の清掃がしやすくなっています。
また、シンプルな構造のため、部品の交換や修理も簡単に行うことができるため、日常的な清掃やメンテナンスが容易です。

窓の設置工事

縦すべり出し窓のデメリット

強風リスク

縦すべり出し窓は、通風量が増えますが、強風が直接窓に当たることで、騒音が発生したり窓自体が損傷したりするリスクがあります。
とくに大きな窓は風圧を受けやすいため、強風時には閉めておく方が良いでしょう。
また、強風によって窓が急に閉まる可能性もあり、ケガをする危険性もあります。
そのため、強風が多い地域や高層階での使用には注意が必要です。

網戸や格子を外側につけられない

縦すべり出し窓は外側に開くため、網戸を外側に取り付けることができません。
窓枠に固定するタイプの収納式のプリーツ網戸やロール網戸など室内側に取り付ける必要があります。
窓を開け閉めする際は、オペレーターハンドルタイプでない限り、網戸を一旦開けなければならないため、室内に虫などが入りやすくなる可能性があります。
また、防犯用の格子を窓の外側に設置することができないため、防犯性が低下することも考慮する必要があります。

外側にスペースが必要

縦すべり出し窓は外側に開く構造のため、窓の開閉に必要なスペースを外側に確保する必要があります。
とくに、他の建物や柵に近い住宅や狭小地の住宅などは、窓を開ける際に外側のスペースが十分に確保しづらい場合があります。
また、人通りのある場所に窓が面している場合、窓を開けることが制限されることもあります。
そのため、窓の設置を計画する際は、周囲の環境や窓の外側の利用可能なスペースを十分に考慮することが重要です。

安全面での懸念点がある

縦すべり出し窓は大きく開くことができるため、安全面での懸念点があります。
とくに子供やペットがいるご家庭では、窓から転落する危険性があるため注意が必要です。
また、窓を開けたままにすると、外部からの侵入リスクがあるため、防犯対策が必要になります。
例えば、窓にストッパーを設置して大きく開かないようにしたり、取り付け位置を高くしたり、人が通れないサイズにするなどでリスクを軽減する工夫が求められます。

雨に弱い

縦すべり出し窓は横に開くため、軒や庇など雨を防いでくれるものがない場合は雨が室内に入りやすくなります。
とくに風雨の強い日には、窓を少し開けただけでも室内に雨が吹き込む可能性があり、室内側のガラス面や床まで濡れてしまう可能性があるため注意が必要です。
雨の日の換気に制限が生じる可能性があるため、適切な軒や庇の設置や天候に応じた窓の管理が必要になります。

窓

 

縦すべり出し窓で後悔しないために知っておきたい選び方のコツ

縦すべり出し窓のおすすめ設置場所

縦すべり出し窓は、風を効率的に取り込める構造が特徴のため、通風が求められる場所に適しています。
リビングや寝室では風向きに合わせた配置で快適な室内環境を実現します。
キッチンや浴室など湿気がこもりやすい場所では、湿気の排出に効果を発揮します。
また、狭いスペースでも外側に開く仕組みのため、階段や廊下など設置が難しい場所でも活用できます。
これらの特性を考慮し、窓の位置を計画することで、機能性を最大限に引き出せます。

開閉ハンドルの種類

縦すべり出し窓の開閉には、大きく分けて2つの方法があります。

カムラッチハンドル

レバーを押し引きして窓を開閉するタイプです。
ハンドルを90°回転させて開閉する仕組みで、簡単に操作できます。
ただし、窓の前に家具がある場合、手が届きにくくなる点には注意が必要です。

オペレーターハンドル

窓の下部にあるハンドルを回転させて操作するタイプです。
開閉幅を細かく調整でき、網戸が付いている場合でも窓を開閉する際に網戸を動かす必要がありません。

網戸はつけられる?

縦すべり出し窓は外側に開く構造のため、網戸は窓の内側に設置する必要があります。
カムラッチハンドルの場合、窓を開閉する際に網戸も開け閉めする必要があります。
一方、オペレーターハンドルタイプは、網戸を動かさずに窓を操作できるため、虫の侵入が気になる場合に便利です。
網戸には上げ下げするタイプ、左右にスライドするタイプ、固定タイプなどがあります。
固定タイプ以外は、網戸を使わないときに収納できるため、窓周りをスッキリ見せたい方に適しています。

LIXIL窓

まとめ

縦すべり出し窓は通風性や省スペース性、気密性の高さなどの魅力がありますが、強風時や雨の際の不安もあるため、設置場所によっては使いづらい窓となることがあります。
縦すべり出し窓を選ぶ際は、天候に注意し、適切な位置への設置や対策を講じることが重要です。
また、網戸の種類やカーテン、ロールスクリーン、シェードなどの設置も事前に検討しておくことで後悔を避けることができます。
縦すべり出し窓のメリットを最大限に活かしつつ、快適な住環境を実現しましょう。


大栄建設では、まるごと断熱や自然素材を使ったリフォームで、心身ともに健康に暮らせる住まいをご提案します。
建物の資産価値向上を視野に入れ、経済的な豊かさを含めた施工計画を実現します。
リフォームやリノベーションを通じて、一緒に人と地球の健康を守る住まいづくりを目指しましょう。

○ホームページ
https://www.daiei-co.com/

○リフォームページ
https://reform.daiei-co.com/

○まるごと断熱
https://reform.daiei-co.com/sw_reform

○モデルハウス体験
https://www.daiei-co.com/modelhouse

○Instagram
https://www.instagram.com/daiei.kensetsu.kanazawa_bunko/

横浜市を中心にリフォーム・リノベーションを行うLIXILリフォームショップ大栄建設にお気軽にお問い合わせください
横浜市を中心にリフォーム・リノベーションを行うLIXILリフォームショップ大栄建設にお気軽にお問い合わせください
 0120-81-6636 
営業時間 8:30~17:30
定休日 水曜・祝日 夏季休暇、年末年始

※オンラインでのご相談も受け付けております