近年、住宅のリフォームや新築で注目を集めているのが「ハイドア」です。
天井まで届く大きな開口部が特徴で、お部屋を広く開放的に見せる効果が期待できます。
特に、天井が高く見えるため、限られたスペースでも開放感を演出できる点が魅力です。
しかし、見た目の美しさや広さを引き立てるメリットの一方で、導入にはデメリットも存在します。
今回は、ハイドアの特徴を深掘りし、空間を広く見せるための具体的なデザインのポイント、そして、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
ハイドアの導入を検討している方や、住宅のリフォームに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハイドアとは?基本的な構造と特徴
ハイドアは、天井まで届く大きな開口部が特徴のドアです。
従来のドアとは異なり、上部の壁がないため視界が広がり、お部屋全体がより広く感じられます。
特徴として、天井までの高さ、木製やスチールなど多様な素材の選択肢、引き戸や折れ戸といった様々な開閉方式が挙げられます。
さまざまなインテリアスタイルに応じてカスタマイズが可能で、壁と一体化したシンプルなデザインが開放感を与え、空間をスタイリッシュに演出します。
近年、その洗練されたデザインから人気が高まっています。
ハイドアのメリット
空間が広く、開放的に
従来のドアにある下がり壁がなく、天井までの開口部が広いため、視界が大きく広がり、お部屋全体に奥行きを感じさせます。
お部屋が一つにつながっているように見えることで、広々とした空間を演出でき、特にリビングやダイニングといったご家族が集う場所に適しています。
採光性向上で明るい空間へ
天井まで届く大きな開口部により、光がお部屋全体に行き渡り、自然光をたっぷりと取り込む明るい空間を実現します。
採光性の向上により、心理的なストレスが軽減され、圧迫感のない快適な生活環境を作り出します。
明るさを求める廊下やリビング、ダイニングに適しています。
スタイリッシュなデザイン
ハイドアはシームレスでモダンなデザインが特徴で、壁と一体化して非常にスタイリッシュな印象を与えます。
フレームが目立たず、インテリアに自然に溶け込み、現代的で洗練された空間作りに最適です。
ミニマルでシンプルな内装との相性も良く、空間全体の美しさを引き立てます。
高級感あふれる空間を演出
ハイドアはその洗練されたデザインによって、空間に高級感をもたらします。
天井までの高さと素材の質感によって、視覚的に贅沢な印象を与え、お部屋全体のスケール感を引き上げます。
特に無垢材を使用したハイドアは温かみを感じさせ、上質な雰囲気を演出するため、高級感を求める住宅にぴったりです。
ハイドアを導入する前に知っておきたい注意点
ドア単体でのコストの高さ
ハイドアはサイズが大きいため、従来のドアに比べてコストが高くなります。
素材や機能によって価格が異なりますが、場合によっては2倍近くかかることもあります。
例えば、LIXILの通常ドア「ラシッサ」が約64,000円に対し、ハイドア「ラフィス」は約110,000円となります。
導入する際は、予算をしっかり立て、コストとメリットを十分に考慮する必要があります。
音や光が漏れやすい
ハイドアはスタイリッシュなデザインにするために、枠なしの構造を採用することが多く、上下に隙間ができやすくなります。
その結果、音や光が漏れやすくなるため、プライバシーを重視する寝室や書斎、トイレなどには不向きです。
また、冷暖房効率の低下につながる可能性があるため、気密性を考慮した対策が必要になるかもしれません。
圧迫感が出る可能性
ハイドアは空間を広く見せる効果がある一方で、天井が低いお部屋や窓が少ないお部屋に設置すると圧迫感を与えることがあります。
圧迫感を避けるためには、お部屋全体のインテリアや天井の高さとバランスを考慮し、適切な設置を行うことが大切です。
設置前にシミュレーションや実際のサンプルを確認することが望ましいでしょう。
ハイドアを選ぶ際の3つのポイント
天井の高さとのバランス
ハイドアは天井までの高さが特徴ですが、設置するお部屋の天井高とのバランスが重要です。
天井が低すぎると、ハイドアの効果が減少し、逆に圧迫感が生じる可能性があります。
お部屋全体の高さを確認し、適切なサイズを選ぶことが大切です。
ドアの素材や色
ハイドアは木製、スチール、ガラスなど、さまざまな素材があります。
お部屋の雰囲気や目的に合わせた素材選びが重要で、耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮する必要があります。
また、インテリアやスタイルに合わせたデザインを選び、ドアが壁や天井と一体化するようなシームレスな仕上げが、空間を広く見せるための重要なポイントです。
ドアの開閉方式
ハイドアには引き戸や開き戸、折れ戸など、さまざまな開閉方式があります。
設置場所やスペースに合わせた開閉方式を選ぶことで、動線を確保しつつ快適な使用が可能になります。
使用する頻度も考慮に入れて、空間に最適なハイドアを選びましょう。
ハイドアおすすめの設置場所
リビング
リビングはご家族の憩いの場であり、開放感を重視したい場所。
ハイドアを設置することで、視覚的な広がりと天井が高く見える効果が生まれ、まるで別荘のような開放感を味わえます。
隣接するダイニングや書斎とのつながりを意識することで、空間全体が一体化し、より広々とした印象に。
自然光が多く取り込まれることで、明るく居心地の良い、ご家族やゲストが快適に過ごせる空間が実現します。
玄関ホール
「わが家」の第一印象を決める玄関ホール。
玄関ホールにハイドアを設置することで、お家全体が広々としている印象を与え、まるでホテルのロビーのような高級感を演出します。
天井までのびる開放的な空間は、来客を迎え入れる際に、心温まるおもてなしの場となるでしょう。
リビングとの間仕切りにすれば、玄関から続く広々とした空間が生まれ、帰ってきたときにホッとできる、そんな空間が実現します。
たっぷりと自然光を取り入れられる、明るい玄関ホールとなります。
収納スペース
クローゼットやパントリーの扉をハイドアにすると、収納スペースが広く、すっきりとした空間に変身。
開口部が天井まで届くため、収納全体を効率よく使えるだけでなく、開けた時の視覚的な広がりも得られます。
また、壁と同色のハイドアを選べば、収納が目立たず、お部屋全体がすっきりとした印象に。
閉めるだけで簡単に生活感を隠せるので、急なゲストが来ても安心です。
洗面室
毎日使う洗面室も、ハイドアを取り入れることで、ホテルのようなラグジュアリーな空間に。
視界が遮られないので、洗面台周りが広く感じられ、朝の忙しい時間帯も快適に過ごせます。
家事動線を考えて、LDKと隣接することで機能性とスタイリッシュさを両立した空間作りも可能です。
ハイドアのデザインを選び、洗面ボウルや照明とのコーディネートも楽しめます。
まとめ
ハイドアは、空間を広く見せる効果とスタイリッシュなデザインで、現代の住まいにおいて人気の高い選択肢となっています。
天井までの高さがあることで空間を広く見せ、開放感や採光性を高める効果があり、リビングや玄関ホールなど、広さを重視したい場所に最適です。
ただし、設置の際には、コストや注意点も理解しておくことが必要です。
導入前にしっかりとメリット・デメリットを把握し、ご自分の住まいに合った選択をすることが成功のカギとなります。
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