近年は夏の暑さが厳しくなってきています。
熱中症の約4割が家の中で発症しており、夏の住宅内の暑さ対策は必須です。
エアコンをつけると上半身は暑いのに、足元が寒くなることはありませんか?その原因は断熱性能にあります。
断熱性能が低いと、いくらエアコンをつけていても快適にはなりません。
入ってくる熱をエアコンでなんとかしようとするより、熱を家の中に入れないようにするほうが効率的です。
しかし、断熱性を高めるだけでは壁や屋根に囲まれているため、いったん内部が温まってしまうと熱がこもり、サウナのように暑くなってしまいます。
熱を室内に入れないよう対策をしないことには、根本的な解決にはなりません。
では住まいの暑さ対策にはどんなものがあるのか見ていきたいと思います。
通気性を良くする
夏の暑さ対策で一番簡単に行えることは、風通しを良くすることです。
風通しが悪いと室温が上がりやすく、空気が循環しないので湿度も上がります。
窓や玄関を開ける時は、1か所では風が通らないので、2か所以上の対面を開け空気の通り道を作ることが望ましいです。
風を入れるために窓や玄関を開けておくと害虫が入ってきてしまう事があるため、風だけが部屋の中を自然に抜けるように工夫することも大切になってきます。
玄関、窓の網戸
色々な玄関や窓に網戸をとりつけられます。
網戸は収納式だから邪魔にもならず、必要のないときには取り外して洗うことが出来るものもあります。
戸先にマグネットが埋め込まれ隙間なく閉まるため、害虫対策しつつ風通しを良くすることが出来ます。
採風機能付き玄関扉
玄関扉自体に採風機能を取り付けたものになります。
ドアを閉めたまま風がとり入れられ、防犯上の心配もありません。
網戸がついているので害虫の心配をすることなく、屋内に風をとり込めます。
サーキュレーター
サーキュレーターは扇風機に似ていますが、風を送ることよりも空気を巡回させることに重点を置いています。
エアコンとの併用で空気が循環することにより、設定温度を下げなくても体感温度を下げることができます。
室外で遮熱をする
夏の暑さ対策で必須なエアコンですが、つけていても部屋がなかなか涼しくならないことが起こると思います。
その原因は、窓や玄関等の開口部から熱が入ってきてしまうことと、放射熱で部屋の中の温度を上げてしまっているからです。
暑さ対策の大事なポイントは、家の外側で遮熱をすることです。
住まいの熱の流入の約70%が窓や玄関等の開口部からになります。そのため、窓から入ってくる熱を遮断することが非常に大切になってきます。
日よけ
シェードやオーニングを取り付ければ日陰を作ることが出来ます。
日向と日陰の表面温度差は20℃近くになることもあり、屋内の温度上昇を抑える効果が期待できます。
カーテンの遮熱効果は45%ほどですが、シェードの遮熱効果は80%以上で、外側に取り付けるため高い効果が期待出来ます。
併用することでさらに高い遮熱効果が期待でき、またグリーンカーテンを取り付ける方法などもあります。
窓
窓のリフォームには窓自体の交換の他、既存の窓の内側に新たに窓を取り付け二重窓にするインプラスもあります。
窓のリフォームは日射対策の他、断熱、結露、防音、防犯対策にもなります。
外壁、屋根の断熱
一戸建てで特に感じるのは1階よりも2階の部屋の暑さ。
これは外壁や屋根部分が熱を持ち、放射熱で部屋の中の温度を上げてしまっているからです。
外壁や屋根を高断熱素材で覆い、さらに高気密にすることで住まい全体を一定の気温に保つことが出来ます。
関連記事:高気密・高断熱の家とは?メリット・デメリットをご紹介します。
まとめ
暑さ対策の方法は簡単にできるものから、工務店に依頼する本格的なものまで様々あるので、予算や目的に応じて自分に合った対策を検討してみて下さい。
お客様やご家族の住まいへの顕在化しているニーズや表には出てきていないご希望を読み取り、「本当にしたい暮らし」が実現できるリフォームプランを大栄建設はご提示致します。
年々暑くなる夏を乗り越えるため、ご家族の健康のためにも住まいの暑さ対策はしっかりおこなって行きましょう。